「フォーラム・子どもたちの未来のために」の今後について
- 藤田のぼる
- 4 時間前
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●子どもの本に関わる7団体の連絡組織である「フォーラム・子どもたちの未来のために」は、2013年に国会に上程された「特定秘密保護法」が、憲法で保障された表現の自由を奪い、子どもたちの未来に暗雲を投げかけるものであるという危機感を共有する、子どもの本の書き手、作り手の団体によって結成されました。参加団体は、以下の通りです。
絵本学会、絵本作家・画家の会、童話著作者の会、日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、日本児童文学者協会、日本ペンクラブ「子どもの本」委員会(以上、五十音順)
結成総会は、2014年10月16日に日本出版クラブで開催され、小林節氏の講演、あさのあつこ氏ら6人によるリレートークが行われました。そして12月3日には、参議院議員会館で各団体の代表などによる記者会見を行い、子どもの本の関係者がこの法案に対して抱いている危機感、反対の意思をアピールしました。
●以来、2015年3月に、専修大学教授の山田健太氏を迎えての学習会「特定秘密保護法は出版にどう影響するか」を手始めとして、学習会、講演会などを重ね、広く表現の自由をめぐる問題や平和の問題について発信してきました。2019年には、初めて京都を会場に、作家の中島京子氏を迎えて、講演とシンポジウムの集いを開催しました。これらの内容やアピールは、その都度フォーラムのホームページで発信し、また随時「フォーラムニュース」をネット配信して、問題提起を続けてきました。
これまで子どもの本の創作、出版、普及などに関わる団体が、子どもの読書環境の整備などの課題に対処するための組織を作ってきたことは何度かありましたが、表現の自由、民主主義と平和を巡る課題で、このような共同行動を取ったのは、ほぼ初めてのことでした。
●ただ、コロナ禍以降のこの二、三年は、各団体の代表でもある実行委員の世代交替がうまく進まなかったこともあって、フォーラムの活動が事実上休止の状態でした。ところが、先の総選挙の結果にも見られるように、憲法9条の改定が自民党を始めとして多くの政党から発信され、「スパイ防止法」の制定が叫ばれるなど、フォーラム結成の十年余り前に比べても、日本の平和と民主主義は、誠に危うい状況となっています。そうした中で、いま様々な団体や個人が、憲法を軸に据えたプラットホームの作成に動き出しています。そこで、これまでのフォーラムの枠組みを取り払い、いったん解消して、新しいプラットホームへの結集を模索したいと思います。
フォーラムがなし得たことは決して大きいとは言えませんが、何より子どもの本に関わって、子どもたちの豊かな成長や自由な社会参加を願う私たちは、今後もそれぞれの団体で、また個人としても、様々な形で問題提起を続けていかなければならないと考えています。これまで延べ数千人に上る学習会・講演会への参加者、数百人のネットニュース受信者の皆さんには、様々な形でフォーラムをご支援いただいたことに、改めて御礼申し上げます。
子どもの本に関わる私たちからの発進の力は、決して小さいものではないこともこの間実感してきました。フォーラムにご参加、ご支援いただいた皆さんと共に、これからも子どもたちの豊かな未来のために力を尽くしていくことを念じて、「フォーラム・子どもたちの未来のために」の解消のご報告、ご挨拶とさせていただきます。
2026年3月
「フォーラム・子どもたちの未来のために」実行委員会
※なお、本ホームページは、3月末をもって閉じさせていただきます。

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