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Statement_声明文

私たち「フォーラム・子どもたちの未来のために」は、政府が今国会での成立を目指している

「テロ等組織犯罪準備罪」(「共謀罪」)に

強く反対します。

特定秘密保護法の制定以来、私たちは戦後日本が大切にしてきた「自由」「平和」「民主主義」という価値観が大きく揺らいでいくことに深刻な危惧を抱いてきました。

私たちは、皆、子どもの本の創作、翻訳、研究、編集、出版に携わる者たちです。その活動のためには、思想・信条の自由、表現の自由、いわゆる個人の内面の自由が保障されていることが、もっとも大切だと考えるからです。

 

●しかしながら、この「テロ等組織犯罪準備罪」は、他人を害する「実行行為」や「結果」がなくとも、準備や相談の段階から処罰が可能となるものであり、私たちの大事な基本的人権が根底から脅かされるものです。

 

●市民運動まで抑圧するものとの批判を受け、過去3回廃案になったこともあって、政府は今回、オリンピックの名のもとに、テロ対策のためのもの、「一般人」を対象とするものではないと主張しています。しかし、「一般人」であるかないかを判断するのは捜査機関。その線引きはきわめて曖昧です。私たちのごく普通の会議や打ち合わせまでもが、捜査機関の恣意的な判断で罪に問われかねないのです。

 そして、なにより、事前の準備や相談を立証するためには日常的な監視が必要となるのは明白であり、それは私たちが理想とする自由で民主的な社会とはかけ離れたものといわざるをえません。

 

●私たちは、これまで、国の未来を担う子どもたちに、なによりも「平和で民主的な社会」「自由闊達に意見をいいあえる社会」を残したいと考えてきました。

 いま、またこの「テロ等組織犯罪準備罪」の成立を許せば、次代の子どもたちに、息苦しい「監視社会」という、取り返しのつかない禍根を残すことになります。

 

●子どもたちのよりよい未来のためにも、私たちは「テロ等組織犯罪準備罪」の成立を許すわけにはいきません。

2017年3月6日 

フォーラム・子どもたちの未来のために」実行委員会

絵本学会/絵本作家・画家の会/童話著作者の会/日本児童図書評議会(JBBY)

日本児童図書出版協会/日本児童文学者協会/日本ペンクラブ「子どもの本」委員会

 

●私も賛同します!●

あさのあつこ・あべ弘士・いせひでこ・いわむらかずお・落合恵子朽木祥さくまゆみこ皿海達哉芝田勝茂・真珠まりこ・高畑勲・武田美穂・垂石眞子・田畑精一・ドリアン助川那須正幹・那須田淳・中島京子・中島公子・中島さおり・西山利佳・長谷川義史・長谷川知子・浜田桂子濱野京子・広松由希子・降矢奈々・堀川理万子・前沢明枝・村上康成・柳田邦男・荒井良二・高畠純・松原秀行・たからしげる・さとうまきこ・スズキコージ・大畑いくの・岩瀬成子・中川ひろたか・加藤純子藤田のぼる野上暁・酒井京子・山本省三かさいまり・松本猛・赤石忍・五十嵐千恵子・片寄太一郎・大竹永介岩崎弘明・きたやまようこ・夏目尚吾・藤本四郎・星野イクミ・小泉るみ子・飯野和好・竹迫祐子・長野ヒデ子・中平洋子・ささめやゆき・真鍋和子・野坂悦子・はたこうしろう・いとうひろし・井上良子・吉田稔美・澤田精一

(ほか、メッセージについては「Voice」のコーナーにまとめてあります)

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